若松寺(最上三十三観音第1番札所)
最上三十三観音第1番札所である鈴立山若松寺は通称を「若松観音」といい、縁結びの観音様として知られています。
和銅元(708)年に行基による開山と伝わり、本尊の聖観世音菩薩も行基作とされています。
行基が東国錫巡の折、山の東方で振鈴の音がするので、その音を聞きながら山上へ登ったところ、三十三観音を体得。そこでこの地を霊場と定め、鈴立山を山号として本尊を安置し、近くに在った老松がいかにも若松のように繁茂していたことから若松という寺名をつけたといいます。
若松寺へは車で登ることができますが、すれ違うことが難しい車幅のため、運転には注意が必要です。駐車場はそれなりの広さがあります。
本堂の途中には地蔵堂があります。
本堂は室町時代後期の建築で、山形城主最上義光の庇護をうけ大修理が行われました。ブナを建材に使用する五間(約9m)四面の入母屋造りで、国の重要文化財に指定されています。
堂内では、結婚せずに亡くなった人のために死後の世界での幸せな結婚生活を願って近親者が奉納したムカサリ絵馬や金銅聖観音像懸仏(国指定重要文化財)等を見ることができます。
また、本堂の付近には元三大師堂があります。
ちなみに、若松寺は、山形県の民謡である「花笠音頭」に「めでためでたの若松様よ」と歌われており、それにちなんだ石碑が境内に建てられています。
御朱印は庫裏でいただきます。若松寺は第1番札所のため、巡礼に必要な御朱印帳などを一通りそろえることができます。
また、最上三十三観音御開帳中は、御朱印をいただくとご本尊のお姿もいただくことができます。
御朱印は日付が入らないタイプです。
若松寺のホームページはこちら。
他の最上三十三観音札所については、こちら。
【所在地】山形県天童市山元2205-1
【ご詠歌】かかるよに うまれあうみの わかまつや おいにもたのめ とこゑひとこゑ
【宗派】天台宗
【本尊】聖観世音菩薩
【駐車場】あり