喜覚寺(最上三十三観音第21番札所)

最上三十三観音第21番札所である五十沢観音いさざわかんのんは、山形県尾花沢市五十沢にあります。

五十沢観音の別当である如金山喜覚寺は、五十沢観音への道中に所在します。

喜覚寺の始まりは、寺伝によると、戦国時代に加賀国(現在の石川県)にいた金森石見守が、戦に敗れこの地に逃れ、世の無常を感じて出家した際に開いたと伝わります。

五十沢観音は、金森石見守が喜覚寺を開山した際に、金森山の中腹に御堂を建立して慈覚大師円仁作と伝わる聖観音像を安置したことに始まるといいます。慶長19年3月のことと伝わります。

観音堂は集落から離れた場所に位置しています。

鳥居をくぐると、観音堂へ続く200段あまりの石段があります。石段は登りやすく、登り口に参拝者用の杖が置かれており、足腰に自信がない方でも参拝できます。

石段を登ると観音堂が姿を現します。集落から離れた山中にある観音堂のため、境内は静寂に包まれています。

観音堂の扉を開けると、大正14年に安置されたという33体の観音様がお出迎えしてくれます。また、堂内には般若心経の経本が置かれており、落ち着いてお参りができる環境です。

御朱印は別当の喜覚寺でいただきます。

他の最上三十三観音札所については、こちら

【所在地】山形県尾花沢市五十沢488

【御詠歌】ひとはいざ こころもしらぬ いさざはの やまのおくにも つきはてるらん

【宗派】浄土真宗

【本尊】聖観世音菩薩

【駐車場】なし(五十沢観音参道入口前に駐車)