最上三十三観音札所巡り

2022年11月26日

最上三十三観音について

三十三観音とは

観音様は「観世音菩薩(観自在菩薩)」で、世の人々の救いを求める声を聞くと、直ちに救済してくださるという仏様です。観音様はその救済にあたって、33の姿に変えて教え導いてくださり、これを「三十三応現身さんじゅうさんおうげんしん」といいます。

日本においては平安時代末より33の観音霊場を選び、それらを巡礼し観音様の功徳を得ようとする信仰が広まります。三十三観音霊場は江戸時代に最も流行し、数多くの札所が成立しました。

最上もがみ三十三観音札所は、開創が570年以上前にさかのぼる巡礼地で、北は秋田県境付近の鮭川村、南は山形県上山かみのやま市までという広範囲に札所があります。

最上三十三観音巡礼縁起

最上三十三観音札所草創に関係する、光姫伝説という伝説が残されています。

山形城主最上もがみ家5代目当主最上頼宗の一人娘「光姫」は、熱心な観音信者でしたが、その美貌ゆえに光姫をめぐる争いが絶えず、それを憂いた光姫は出家し、観音霊場巡礼に旅立ちました。

途中、旅の見世物師と称する老人と出会い、1番札所の若松観音から33番札所庭月観音までの道筋を教えられましたが、この老人が実は観音様が変化したお姿でした。

1月余りの苦修練行の後、結願33段札所庭月観音までたどり着いた光姫のこころは、観音様の霊験により、清浄と安らぎを得たのでありました。その後も霊験を求め、あまたの善男善女が参拝するようになり、最上三十三観音巡礼が世間に広まっていったと伝えられています。

最上三十三観音札所一覧

最上三十三観音には、番外編と合わせて34の札所があります。

最上三十三観音霊場は12年に1度の子年に御開帳が行われますが、令和2年度に予定されていた御開帳は新型コロナウイルスの影響で延期となり、令和4年5月1日~10月31日まで行われています。

記事公開した札所は随時追加していきます。

※【 】内は観音名です。

第1番札所 鈴立山若松寺【若松】

第2番札所 宝珠山千手院【山寺】

第3番札所 守国山吉祥院【千手堂】

第4番札所 大慈山圓應寺【圓應寺】

第5番札所 唐松山護国寺【唐松】

第6番札所 清水山耕龍寺【平清水】

第7番札所 新福山石行寺【岩波】

第8番札所 六椹山宗福院【六椹】

第9番札所 金峰山松尾院【松尾山】

第10番札所 水岸山観音寺【上ノ山】

第11番札所 高松山光明院【高松】

第12番札所 長谷山長光院【長谷堂】

第13番札所 観音山常福寺【三河村】

第14番札所 金剛山正法寺【岡村】

第15番札所 京集山観音寺【落裳】

第16番札所 長岡山長念寺【長岡】

第17番札所 寒江山長登寺【長登】

第18番札所 恵日山慈眼院【岩木】

第19番札所 東根山秀重院【黒鳥】

第20番札所 青蓮山清浄院【小松沢】

第21番札所 如金山喜覚寺【五十沢】

第22番札所 祥雲山龍護寺【延沢】

第23番札所 光沢山円照寺【六沢】

第24番札所 宝沢山薬師寺【上ノ畑】

第25番札所 弘誓山養泉寺【尾花沢】

第26番札所 川前観音堂【川前】

第27番札所 深堀観音堂【深堀】

第28番札所 塩沢山曹源院【塩ノ沢】

第29番札所 石水山西光寺【大石田】

第30番札所 鷹尾山般若院【丹生村】

第31番札所 浪高山東善院光清寺【富沢】

第32番札所 慈雲山明学院【太郎田】

第33番札所 庭月山月蔵院【庭月】

番外 臥龍山天徳寺【世照】

【参拝時間】7時~17時(一部札所は8時~17時)

最上三十三観音の公式ウェブサイトはこちら