千手院(最上三十三観音第2番札所)
最上三十三観音第2番札所である宝珠山千手院は、貞観2(860)年に慈覚大師円仁によって開山され、清和天皇の勅願所として創建されました。本尊の千手観世音菩薩は円仁の作と伝わります。
千手院は、松尾芭蕉が「閑さや 岩にしみ入 蝉の声」という句を残し、「山寺」の通称で有名な宝珠山立石寺の麓にあります。
千手院へは立石寺の前を通り過ぎ、JR仙山線のガードをくぐり、線路沿いに600mほど行ったところにあります(立石寺山門から歩くと15分くらいです。)。
駐車場は千手院入口にあります。
千手院へは線路を横断して参拝します。この鳥居は「ついてる鳥居」といい、参拝者の願いが叶う様にと奉納された鳥居のようです。
こちらが本堂です。堂内にはムカサリ絵馬が飾られています。
千手院の裏山には、山寺開山草創期の「古山寺」を彷彿とさせる「垂水遺跡」があり、垂水遺跡には不動明王が祀られています。
垂水遺跡に行く際は、入山料として100円をおさめて入山します。
舗装はされていませんが、歩きやすく整備されています。
15分ほど登ると垂水遺跡へ着きます。
蜂の巣のように空いた穴があいた崖が圧巻です。鳥居や祠が祀られており、とても神秘的な場所です。
御朱印は観音堂横にある寺務所でいただきます。
他の最上三十三観音札所については、こちら。
【所在地】山形県山形市山寺4753
【御詠歌】みほとけの ちかひはおもき りうしゃくじ ねがふこころは かろくありとも
【宗派】天台宗
【本尊】千手観世音菩薩
【駐車場】あり