清浄院(最上三十三観音第20番札所)
最上三十三観音第20番札所である青蓮山清浄院は、山形県村山市小松沢にあります。通称「小松沢観音」と呼ばれ、最上三十三観音札所の中でも難所とされています。
寺伝によると、天平9(737)年にこの地を訪れた行基が、阿弥陀・薬師・観世音の3体を彫刻し、それらを巌上の御堂に安置して熊野権現にならって巌上三所権現と称したことに始まるといいます。
本尊の聖観世音菩薩は、このときに行基が彫ったものと言われています。
山上にある仁王門下の石段までは、道幅が狭いながらも舗装された道路があるので、車で登っていくことも可能です。このときは、麓に車を停めて、歩いて参拝しました。
本当にこの道で合っているのかおそるおそる進んでいくと、「小松沢観音」と刻まれた石柱と鳥居が見えてきました。
苔むした石段を登っていきます。
鳥居から続く石段を登りきると、舗装された道路にでます。石仏や祠がありました。
仁王門に続く石段をさらに登っていきます。傾斜は急ですが、一段一段はそれほど高くはなく、登りやすい石段です。
仁王門には奉納されたわらじが飾られています。大きさに圧倒されます。
仁王門をくぐると、享和2(1802)年に再建された本堂があります。堂内には19番札所の黒鳥観音と同様、ムカサリ絵馬が多数奉納されています。
納経所は仁王門向かって左手にあります。
他の最上三十三観音札所については、こちら。
【所在地】山形県村山市小松沢6500(清浄院:村山氏楯岡馬場9-9)
【御詠歌】ちちははの はなとそだてし こまつざわ はるをまちえて みどりたつなり
【宗派】真言宗
【本尊】聖観世音菩薩
【駐車場】あり