秀重院(最上三十三観音第19番札所)
山形県東根市の最上三十三観音第19番札所である東根山秀重院は、通称「黒鳥観音」と呼ばれる真言宗寺院です。
寺の縁起によると、開山は不詳で享保の頃に当時の別当であった竜興寺の崇容和尚が観音堂再建を発願し、郡奉行監督のもとに竣工させたといいます。その後、竜興寺のお堂が火災で焼失し、文政の頃から秀重院が別当となり、今日に至ります。
道路から見える赤い両部鳥居が参道入口の目印です。
鳥居付近に車を駐車するスペースがありますが、山上の観音堂まで道路があるため車で行くことができます。このときは鳥居付近に駐車して歩いて登りました。
鳥居からコンクリートで舗装された坂道を登っていくと、まもなく石段が姿を現します。赤いよだれかけをつけたお地蔵さまに誘われ、石段を登ります。
石段は途中でなくなり、あとは獣道のような参道を進みます。
参道にはところどころにお地蔵様が祀られています。
登り始めることおよそ10分ほどで、山門が見えてきます。
山門をくぐり観音堂へ。堂内には大量のムカサリ絵馬が奉納されています。
本尊の十一面観音菩薩像は、慈覚大師円仁の作と伝わります。
前の札所と同様、こちらの小僧看板にもスカーフが巻いてあります。おしゃれ。
御朱印は、観音堂から奥に行ったところに納経所があり、そこで授与していただきます。
山上は公園となっており、東根市内が一望できます。
他の最上三十三観音札所については、こちら。
【所在地】山形県東根市東根甲1810
【御詠歌】むかしより たつともしらぬ くろとりの ほとけのちかひ あらたなりけり
【宗派】真言宗
【本尊】十一面観音菩薩
【駐車場】あり