熊野三社~平泉北方鎮護の神社~
岩手県平泉町にある熊野三社は、嘉保年中(1094年頃)に奥州藤原氏初代藤原清衡が、平泉の北方鎮護の神として、紀伊国(現在の和歌山県)より熊野権現を分霊したことに始まると伝わります。
当初は末社として、子守社(祭神:少名彦命)、勝手社(祭神:天忍穂耳尊)を祀っていましたが、元亀2(1571)年に野火で焼失します。その後、安政2(1855)年に、末社を合祀して熊野三社と社名を改めたそうです。
境内はあまり広くなく、コンパクトにまとまっています。
現在の社殿は平成22(2010)年に建てられたものです。
平成20年7月に、境内から陶器を焼いた窯跡が3基本発見されました。
瓷器系の陶器窯としては国内最北、東北最古の窯跡と考えられており、藤原氏が平泉で陶器を生産したことを示す貴重な遺構となっています。
また、熊野三社は古くは現在の「平泉文化遺産センター」の地にあったと言われています。
御朱印は書置きが賽銭箱の上におかれています。賽銭箱に初穂料を納めます。
熊野三社には駐車場がないため、近くの「平泉文化遺産センター」に車を停めました。
この施設では、平泉の成り立ちから滅亡までが無料とは思えないクオリティの展示で紹介されていました。初めて平泉に来る方はここに寄ってから観光すると、理解が一層深まると思います。
熊野三社さんのホームページはこちらです。
【所在地】岩手県西磐井郡平泉町平泉字花立92番地5
【御朱印】あり(初穂料1000円)
【駐車場】なし