南部神社~南部家勤王の8世を祀る神社~

今回は、岩手県遠野市にある南部神社です(令和3年11月に参拝しました。)。

南部神社は江戸時代に遠野の地を治めた遠野南部氏の居城である鍋倉城(現在は鍋倉公園として整備)の入口にある神社です。

遠野市立博物館付近に、南部神社参道入口があります。鳥居横の坂道をのぼっていくと、境内駐車場に着きます。

参道入口

明治9年、明治天皇が東北巡幸の際に南北朝時代に南朝に忠節を尽くした南部家の事蹟を聞き、遠野南部家の書物や宝物をご覧になり、保存料を賜わったことをきっかけに地元有志が発起人となり神社の創建計画が発足します。

明治15年に、南朝に忠節を尽くした南部家4代から8代(勤王5世)を祀る「鍋倉神社」が創立され、明治19年に社殿が建立、社名を「南部神社」に改めます

昭和34年には南部家初代から3代までを合祀し、初代から8代(勤王8世)を祀る神社となります。

拝殿

南部神社境内から鍋倉城跡へ行けます。

鍋倉城跡へ続く石段

境内には、東北一とされる遠野南部七福神が祀られています。

遠野南部七福神

こちらは鍋倉神社の社号標です。社名が南部神社になる以前に使用されていました。

鍋倉神社社号標

御朱印は拝殿横にある社務所でいただきます。南部神社の御朱印のほか、遠野南部七福神の御朱印もあります。初穂料は1社300円、2社分だと500円になります。

南部神社参拝の際は、遠野市立博物館に立ち寄ることをおすすめします。

南部神社の参道入口付近にあり、遠野の歴史や民俗について知ることができます(入館料310円)。

常設展はクオリティが高く、博物館限定グッズもたくさんあるので、妖怪好き必見です。

南部神社さんのホームページはこちら(クリックで遷移します。)。

ちなみに、北畠顕家を主人公とする北方謙三さんの『破軍の星』では、南部神社の祭神のうちの一柱である南部師行公が登場します。

【所在地】岩手県遠野市東舘町3-6

【祭神】南部実長・南部実継・南部長継・南部師行・南部政長・南部信政・南部信光・南部政光

【駐車場】あり(遠野市立博物館付近の鳥居横の坂道をのぼっていくと、境内駐車場に着きます。)

神社

Posted by きだ