日高見神社~北上川の水神を祀る古社~

2021年6月19日

『日本三代実録』貞観元年五月十八日条に、

   授陸奥國正五位上勲五等日高見水神従四位下

という記事があります。

この記事の「日高見水神」日高見神社です。

参道入口の鳥居

日高見神社は宮城県石巻市桃生町にある延喜式内社で、天日別尊、天照大神、日本武尊、武内宿禰尊を祭神としています。

創建は景行天皇(第12代天皇)の時代に遡るとされ、武内宿禰(たけしうちのすくね)の「東夷に日高見の国あり、人勇敢にして土地沃穣なり撃って取る可し」という奏上により、景行天皇40年に日本武尊が日高見の国に入り賊を平定した際、天照大神を祀って創建されたと伝わります。

武内宿禰の奏上にある「日高見の国」が具体的にどのあたりを指すのかは定かではありませんが、日高見神社の付近を流れる北上川は、かつて「日高見川」と呼ばれており、発音が転嫁して「北上川」になったとされます。また、冒頭の叙階記事などから、もともとは北上川の水神を祀っていたともいわれています。

神社は石巻市桃生町太田という地区にあります。神社付近に「延喜式内日高見神社」と書かれた看板があり、老人憩いの家「日高見荘」という建物があります。

日高見荘前に車を停めるスペースがありますが、社殿の直下まで車で行くこともできます。

日高見荘前に車を停め、参道を進みます。

参道はゆるやかな坂道になっています。

御神木の欅

道中には御神木の欅がありました。この欅は樹齢900~1000年程度とされ、源義家が安倍貞任討伐の際、この木に身を隠し、敵の追撃を逃れたと伝わっています。

御神木からさらに進むと駐車場にでます。駐車場のすぐ上に社務所と社殿があります。

社殿

拝殿の左側には、「八幡神社」と刻まれた石碑があります。

八幡神社

他にも境内の左右には向かい合う形で境内社がありました。

境内左の境内社
境内右の境内社

【住所】宮城県石巻市桃生町太田字拾貫1-73

【御朱印】不明

【駐車場】あり

神社

Posted by きだ