横山不動尊(白魚山大徳寺)

今回は宮城県登米市津山町横山にある横山不動尊(白魚山大徳寺)です。

奥州三十六不動尊第26番札所の曹洞宗寺院で、日本三大不動尊の一つに数えられるそうです。

横山不動尊は、保元年間(1156~1159)に百済国から浜辺(南三陸町水戸辺浜と伝わる)に流れついた仏像を祀るための仏堂を現在の奥の院の場所に建てたことに始まります。

当初は明王山金剛寺という真言宗寺院でしたが、永正元(1504)年に葛西氏の家臣男沢蔵人により曹洞宗に改宗し、山号も白魚山大徳寺と称するようになったようです。

本尊の不動明王像は高さ約5㎝の純金製で、約5mの大きな木造の不動明王坐像(国指定重要文化財)の胎内に安置され、12年に一度、酉年に御開帳されます。不動明王坐像は平安時代後期の作で、平泉ゆかりのものと伝わっています。

山門

山門は明治11年の建立で、左手に持国天、右手に増長天、楼上には十六羅漢が安置されています。ちなみに「白魚山」という扁額は、山岡鉄舟(幕末から明治前期にかけての幕臣、政治家、思想家で、剣・禅・書の達人でもある。)の書です。

山門の先にある池(約400年前に造営)には、天然記念物であるウグイが生息しています。私が参拝した時にもウグイが泳いでいました。池に住むウグイは、4月から5月にかけて、いったん池を離れて産卵し、8月頃に再びこの池に戻ってくる習性をもっているそうです。

池と本堂

池の中央にある小島にある祠には薬師如来が祀られています。

池と山門

池は山門と本堂の間に位置しているので、池の周りを迂回して本堂に参拝します。

本堂(写真は4月に撮影したもの)

本堂は現在の奥の院にありましたが、天正18(1580)年に葛西晴信が現在の場所に本堂を遷したと伝わります。その後、貞享2(1685)年に仙台藩主伊達綱村公が五間四面の本堂を造営するなど、伊達家から篤い庇護を受けていましたが、大正15年、付近の民家からの出火で本堂が全焼してしまいます。現在の本堂は昭和3年に再建されたもので、「不動尊」の扁額は昭和15年に近衛文麿(当時総理大臣)の肉筆だそうです。

境内には他にも宮城県重要文化財に指定されている五重塔五大明王が祀られている五大堂などがあります。奥の院もありますが、今回は奥の院まで行かなかったので、次回参拝時に奥の院のことも追記する予定です。

私が参拝した日は、開眼式を終えて五大堂に安置される五大明王像の一般公開最終日(10/28~11/3まで一般公開)だったようで、五大明王像を間近で拝観することができました。また、本堂内も見学でき、不動明王坐像の解説をしていただきました。とても大きく、迫力のある坐像です。

参拝を終え、本堂横にある授与所で御朱印をいただきます。横山不動尊では、2種類の御朱印(各300円)がいただけます(2020年11月3日時点)。

1つ目は本尊の不動明王(東北三十六不動尊霊場)の御朱印です。

2つ目は五大堂に祀られている五大明王の御朱印で、五大明王それぞれの梵字が押されています。

【宗派】曹洞宗

【住所】宮城県登米市津山町横山字本町3

【駐車場】あり