入谷八幡神社~合格祈願 オクトパス君のいる神社~
今回は、宮城県本吉郡南三陸町にある入谷八幡神社(いりやはちまんじんじゃ)です。
白鳳年間の創建と伝わる古社です。
文治4(1188)年に源義経が平泉(岩手県平泉町)の奥州藤原氏を頼って落ち延びた際、祈願成就の御礼として、男山八幡宮より勧請したもので、当初は八幡山萬福院と号したといいます。天正年間(1573~1592)になると、兵火を恐れた百姓が神社の東南に小社を建てて一時移転し、その地は元八幡と呼ばれています。
神社は兵火により焼失してしまいますが、寛文4(1664)年に領主中村出雲が社殿を造営し、伊達家の尊崇篤く社領を献じられました。明治3(1870)年に社名を八幡神社と改称、昭和20(1945)年に社殿(拝殿・幣殿)が改築されます。
こちらが参道入口です。鳥居奥に見える赤い屋根の建物が社務所です。
石鳥居から先へ進むと、朱塗りの鳥居が見えてきます。
鳥居付近には、境内社やたくさんの石碑があります。境内のいたるところに明治天皇御製の和歌が掲げられていました。
石段を登った先にある拝殿の前には南三陸町の人気キャラクター「オクトパス君」がいます。
南三陸町は、水産物が豊かで、西の明石・東の志津川と言われるほどのタコの産地です。オクトパス君は名産品であるタコをモチーフにしています。
拝殿前のオクトパス君は、机に「置くと」試験に「パス」するという合格祈願の文鎮と、古来より縁起が良い生き物とされているタコを組み合わせ、受験生及び地域に多くの幸が吸い付くようにとの願いが込められており、東日本大震災からの1日も早い復興を願い、大正大学から寄贈されたものだそうです。
なお、オクトパス君は、神社の近くにある「YES工房」さんで購入できます。
御朱印は社務所でいただきます。宮司さん不在の時は社務所に書き置きの御朱印があります。
御朱印は片面(初穂料300円)と見開き(初穂料500円)の2種類ありました。
受験を控えている方は、一度参拝してオクトパス君に合格祈願してみてはいかがでしょうか。
【所在地】宮城県本吉郡南三陸町入谷水口沢243
【御朱印】あり(初穂料:片面300円、見開き500円)
【駐車場】あり(参道入口付近に駐車場あり)