斗蔵寺(奥州三十三観音第4番札所)

2021年3月12日

今回は宮城県角田市にある奥州三十三観音第4番札所安狐山斗蔵寺です。

斗蔵寺は、標高238mの斗蔵山山頂にあり、全山が特別環境保全地域に指定され、バードウオッチングに最適の「野鳥の森」としても知られています。

斗蔵山山頂付近に広い駐車場があり、そこから「霊験の道」と名付けられた表参道(約500m)を歩くと斗蔵寺に着きます。

私が参拝した日は、35℃の猛暑日だったため、表参道を歩くのは断念し、裏参道と呼ばれる林道を行くことにしました。裏参道は、境内まで道が続いており、山頂まで車で行くことができます。

裏参道は砂利道で道幅は狭く、斜面も急なため、雨の日に登るのはやめておいた方がよさそうです。

途中、何度も引き返そうかと後悔しました…。

裏参道

裏参道を進むことおよそ20分で本堂裏手に着きます。

斗蔵寺は地元の人々からは「おとくらさん」と呼ばれ、寺伝によると、大同2(807)年に坂上田村麻呂が観音堂を建立し、千手観世音懸仏(千手千眼観世音菩薩)を安置し、敵味方問わず戦没者の霊を弔うと共に、天下泰平、五穀豊穣を祈願したのが始まりとされています。

その後、斗蔵寺として開山したのは弘法大師とも伝えられていますが、こちらについては定かではありません。

現在の本堂は、万治3(1660)年に災禍で全山の堂塔が全焼した後、寛文3(1663)年にこの地を治めていた領主、石川宗弘(伊達政宗の外孫)により再建されたものです。

本堂

内陣には、宮城県指定文化財にもなっている懸仏(本尊)と御前立てに木彫りの千手観世音菩薩像(2.7m)が安置されています。

また、本堂の奥には、斗蔵山神社があります。

この神社は観音堂が建てられる前からこの地にあったと言われ、明治維新までは山王大権現・稲荷大明神・白山大権現(斗蔵三社)として同じ社殿に合祀されていましたが、神仏分離令により斗蔵山神社と改称し、今に至っています。

斗蔵山神社の鳥居と随神門

随神門をくぐり、階段の先にある神社を参拝します。清々しく、不思議と身の引き締まる感覚を覚えました。

広い境内には、訪れる参拝客が多いからか、休憩所や展望台、トイレや自動販売機などが整備されています。

御朱印は庫裏にていただきます。

【ご詠歌】あらざらむ つみをとくらの まつかぜは やよいのきりも はるるやまみち

【宗派】真言宗智山派

【本尊】千手観世音菩薩

【住所】宮城県角田市小田斗蔵95

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