天王寺(奥州三十三観音第11番札所)

2021年6月19日

第11番札所香積山天王寺(こうしゃくさんてんのうじ)は、福島県福島市にある奥州三名湯の一つに数えられる飯坂温泉の温泉街を抜けた先にあります。

駐車場に設置された案内板

天王寺は、案内板にあるとおり、広い境内に見どころが多くある寺院です。今回は時間の都合上、観音堂と本堂周辺のみまわりました。血染めの紅葉とか庭園見たかったな…。

まずは由緒から。天王寺の創建は古く、用明天皇の開基と伝えられ、用明2(587)年に厩戸皇子(聖徳太子)が仏道修行の道場として全国4か所に建立した四天王寺の一つで、開山当初は天王山天王寺と号し、毘沙門天、千手観音菩薩、地蔵菩薩を安置したのに始まると伝えられています。

天王寺入口

こちら参道入口です。奥に見える山門を進み、まずは本堂へ。ご本尊を参拝して、庫裏で御朱印をお願いし、観音堂に向かいます。

本堂

本堂前にいた狛犬が特徴的でした。燈籠を背に載せており、顔の汚れ具合が、歯を食いしばって耐えている表情に見えます。

狛犬(吽)

狛犬の横には、石塔の残骸がありました。案内板だと五輪塔とありますが、個人的には五輪塔だけでなく宝篋印塔も混ざっているように思えます。どんな人物のものなのか気になる所です。

五輪塔

観音堂は本堂の右隣の一段高いところにあり、参道も本堂とは別にあります(本堂裏から観音堂に行くこともできます)。

観音堂は「三済閣」とも称し、天正年間に伊達輝宗の寄進により建立されたと伝えられる三間(5.4m)四面のお堂です。

本尊は聖観世音菩薩で、恵心僧都(源信)作と伝えられる桧材の40㎝ほどの座像香積観音とも呼ばれます。宝冠をかぶっており、千手観音菩薩と釈迦牟尼如来を兼ね備えた仏様として宝冠釈迦牟尼如来とも呼ばれています。また、堂内には厩戸皇子作と伝わる毘沙門天が祀られています。

観音堂

観音堂の横には、樹齢500年と言われる大銀杏があるほか、鎌倉時代の板碑もありました。

天王寺大銀杏
板碑

御朱印はこちらです。ダイナミックな字体で、乾いてからもつやつやした光沢を放っています。

【ご詠歌】てらさめと にこれるよにも じけんして くさきもともに ちかひもらさず

【宗派】臨済宗妙心寺派

【本尊】聖観世音菩薩(天王寺…釈迦牟尼仏)

【住所】福島県福島市飯坂町天王寺11

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