三ツ石神社~三ツ石と鬼の手形~
岩手県盛岡市にある三ツ石神社には、岩手県の名の由来にもなった鬼の手形がある3つの大岩が境内にあります。また、さんさ踊りの発祥伝説の地でもあります。
かつてこの地方に羅刹という鬼が住んでいて、付近の住民を悩まし、旅人をおどして困らせていました。そこで、人々は三ツ石の神にお祈りをして鬼を捕えてもらい、境内にある巨大な三ツ石に縛り付けました。
鬼は、二度と悪さをしないし、また二度とこの地方にやってこないことを誓ったので、約束のしるしとして三ツ石に手形を押させて逃がしてあげました。岩に手形を押したことが「岩手」の県名の起源と言われ、鬼が再び来ないことを誓ったことから、盛岡市一帯を「不来方」と呼ぶようになったと伝えられています。
また、鬼の退散を喜んだ住民たちは、幾日も踊り、神さまに感謝の真心を捧げました。この踊りが「さんさ踊り」の起源といわれています。
境内に入ると3つの大岩に目を奪われます。この大岩に鬼の手形があります。
手形を探すこと30分。今回は手形を見つけることができませんでした(手形のようなものはあるけれど確信がもてず…。)。
三ツ石神社は無人の神社であり、御朱印は盛岡市中心部にある櫻山神社で授与しています。
なお、付近は五百羅漢で有名な報恩寺もあり、ぜひ報恩寺にも足を伸ばすことをおすすめします。
ちなみに、三ツ石神社の三ツ石は『東北石神様百選』という本にも掲載されています。
【所在地】岩手県盛岡市名須川町2-1
【御朱印】あり(櫻山神社で授与)
【駐車場】あり(付近の公衆トイレ横に駐車スペースあり)