熊野本宮神社(名取熊野三社③)

宮城県名取市にある熊野本宮神社は、保安元(1120)年に創建された、名取熊野三社の一つである神社です。

創建の詳細については、前々回の「熊野那智神社(熊野三社①)」の記事をご覧ください。

熊野本宮社は、別名「本宮十二神」とも称され、以前は、現在地より500mほど離れた小館と称する山上に鎮座していたと伝えられ、現在地には万治元(1658)年に遷座しました。

戦国時代末から伊達家との繋がりがあり、仙台藩から毎年玄米3石5斗を拝領するなど、厚く保護されていたといいます。

参道入口の鳥居をくぐると、小川に橋がかけられています。私が参拝したときは水が枯れていましたが、小川は「音無川」という名前のようです。

の「音無川」は、熊野本宮神社の本社にあたる和歌山県の熊野本宮大社にもあり、江戸時代まで音無川には橋が架けられず、参拝者は音無川の流れに足を踏み入れ、冷たい水に身と心を清めてからでなければ、本宮の神域に入ることはでなかったといいます。また、音無川は歌枕の地としても有名でした。

こちらが拝殿です。昭和8(1933)年に造営されたものです。

こちらは神輿殿です。熊野三社の他の2社と比べて、比較的こじんまりとした印象でした。

神輿殿

御朱印は書置きが社務所の入口にあります。

【所在地】宮城県名取市高舘熊野堂五反田34

【御祭神】速玉之男命はやたまのおのみこと伊邪那美命いざなみのみこと家津御子神けつみこのかみ

【御朱印】あり(300円)

【駐車場】あり

神社

Posted by きだ