鹿島大神宮

2023年2月4日

今回は、福島県郡山市西田町にある鹿島大神宮です。

社伝によると、天応元(781)年に大伴安積連丸古部古佐美が常陸国(現在の茨城県)の鹿島神宮を勧請したことに始まるといいます。また、境内にはペグマタイト鉱石の岩脈があり、古来から磐座として信仰されていたと考えられています。

駐車場は「ペグマタイト岩脈駐車場」として整備されています。

参道を抜け、社務所前の鳥居をくぐります。

杉の巨木がそびえる石段を登り、拝殿へ。

こちらが拝殿です。この神社は、ご神体がペグマタイト岩脈の磐座のためか、本殿がありません。

ご神体は拝殿の横にあるペグマタイト岩脈です。ペグマタイトは、通称を珪石けいせき(成分は主に石英)といい、この地方に大変多く産出した鉱物で、昭和10年代から昭和30年前半まで大きな鉱山が有り、採掘が行われていたそうです。

ペグマタイトの産出地は国内には少なく、現在はほとんど海外からの輸入となっているそうです。岩脈がこのような状態で残っているのは国内では鹿島大神宮のみであり、国指定天然記念物に指定されています。

ペグマタイト岩脈の右手に進んでいくと境内社があり、そこから岩脈裏手に回ることができます。

岩脈の裏手にも、ペグマタイトの岩塊があります。また、ペグマタイトの欠片があちこちに落ちていました。

御朱印は社務所でいただきます。私が参拝した際は書置きの御朱印をいただきました。

鹿島大神宮のペグマタイト岩脈は、『東北石神様百選』という本でも紹介されています。タイトルのとおり、東北地方各地の磐座が紹介されており、磐座好きにはたまりません。

【所在地】福島県郡山市西田町丹伊田宮作239

【祭神】武甕槌神

【駐車場】あり

神社

Posted by きだ