磯良神社(カッパ明神)
宮城県内には、加美郡色麻町にカッパを祀る磯良神社(いそらじんじゃ)がありますが、大崎市岩出山にもカッパを祀る磯良神社があり、「カッパ明神」と呼ばれています。
案内板によると、この磯良神社は、虎吉というカッパを祀ったものと伝わっているそうです。
以下、案内板の説明文です。
虎吉は、陸奥の豪族、藤原秀郷の馬屋に仕え、主人に大変気にいられていましたが、ふとしたことからカッパの正体がばれ、暇をもらって主家をでました。主人から持仏の十一面観音をもらい平泉をあとにした虎吉は、諸方を転々とし、ここを永住の地と定めました。その後、ここを通る酒売商人がお堂をつくって祀ったと伝えられています。
うーん、藤原秀郷と奥州藤原氏がごちゃごちゃになっていますね。看板の設置主体は岩出山町(現在は大崎市に合併)とある。岩出山町、しっかりしてくれ~。
ともあれ、藤原秀郷か奥州藤原三代の誰かに仕えたカッパの虎吉が、正体がばれて紆余曲折を経て、終の棲家にしたのがこの場所であるというわけですね。
神社は、田んぼの先にある池のほとりに佇んでいます。
神社の前まで車で行けそうでしたが、鳥居があったので、鳥居の前に停めました。
鳥居前には、昔の街道の入口を示す道しるべがありました。古道探索とかも面白そうですね。
下の写真の右側にある白い看板が、先ほどの案内板です。
鳥居の先を進むと、すぐに赤い橋とお社が見えてきます。
周囲は田んぼと山なので、クマが出てこないか緊張しながら進みました。前日の夜に、三毛別熊事件のWikipediaを読んだのは失敗でした。
お社の近くには、ステキな標語が書かれた標柱があります。
橋の手前には庚申塔がいくつかありましたが、それほど古いものはないように思われました。
こちらが虎吉を祀っているお社です。
狛犬の代わりにカッパがいます。かわいい。
虎吉が永住の地に定めた池です。
思ったより広かったです。現在田んぼになっているところも池の一部だったのでしょうか。
この日参拝したのは早朝5時。周囲は静寂に包まれていて、気持ちよく参拝できました。
しかし、残念ながらカッパに会うことは叶いませんでした。
次は初もぎのきゅうりを持ってこようかしら。
【所在地】宮城県大崎市岩出山赤新田日向
【駐車場】なし
【御朱印】なし