石神山精神社～磐座を御神体とする延喜式内社～
今回は、宮城県黒川郡大和町にある石神山精神社（いしがみやまずみじんじゃ）です。
創建年代は不明ですが、桓武天皇の時代に、官社に為すとの記録が見える（『続日本紀』延暦9（790）年11月25日条）ことから、かなり古い歴史があることが伺えます。
『延喜式』神名帳に記載された黒川郡4社のうちの1社で、磐座を御神体とする延喜式内社です。大山祇神・事代主神・大歳神を祭神としています。
神社の駐車場はありませんが、付近の麓上公民館に駐車できます。神社鳥居前のT字路を奥へ進みます。白い車が停まっているあたりが公民館です。
神社へ行く途中には、江戸時代の石碑が多数あります。
苔むした石段を登っていきます。真新しい手すりがあるので、雨の日でも安心です。
数分ほどで拝殿に着きます。
石神山精神社の裏山には麓城という城館跡があり、神社境内に城跡へ通じる道があります。
ご神体の磐座へは、拝殿横の通路から行きます。
こちら拝殿の裏側です。拝殿を参拝すると、裏手にある本殿を一緒に参拝できるという配置です。
こちら本殿です。本殿のすぐ横には、ご神体の磐座があります。
本殿の前には坂上田村麻呂お手植えと伝わる御神木の大杉がそびえ立っています。
磐座と御神木の迫力に圧倒されました。
宮城県内には、石巻市雄勝町の延喜式内社「石峰山石神社」（クリックで記事に遷移します。）も磐座を御神体とする神社です。興味のある方はご一読いただければと思います。
【所在地】宮城県黒川郡大和町吉田麓71
【御朱印】不明
【駐車場】あり（麓上公民館前に2台ほど停めるスペースがあります。）