日枝神社

今回は、福島県郡山市西田町にある日枝神社を訪ねた。

今回の目的は磐座である。『東北石神様百選』という本に、日枝神社の磐座が紹介されていた。

日枝神社は山王山頂上近くに鎮座している。

社伝によると、延暦10(791)年、坂上田村麻呂による東征の際、藤原氏若狭太郎という京都北西の武士が守護神である日吉権現を負いて従軍し、東奥を平定した。その後、田村麻呂は帰朝したが、若狭太郎はこの地に土着し、延暦19(800)年に山王山に守護神を安置し、岩神社山王大権現と崇めたことが日枝神社の始まりという。

入口から鳥居をくぐり、石段を登っていく。

急な石段を登ると、朱色の社殿と磐座が姿を現す。

岩窟の中に本殿が鎮座し、その岩窟を覆うような形で社殿が建てられている。

社殿の前には大きな岩が社殿に迫るようにそそり立っている。日枝神社のご神体は岩窟の中にある本殿で祀られているが、社殿後ろの岩窟と社殿前の岩がもともとのご神体であると思われる。

社殿前はかなり狭いが、岩窟を覆うように建てられた社殿と大岩の存在感に圧倒される。

社殿の横にも境内社が祀られている。

参拝時は、神職さんが石段を掃除されていた。神社境内は清掃が行き届いており、大変清々しい気持ちで参拝することができた。

【所在地】福島県郡山市西田町三町目山王169

【御朱印】不明

【駐車場】なし(参道入口付近に駐車可能なスペースあり)

神社

Posted by きだ