秋保神社~勝負の神~

古くは「名取の御湯」と呼ばれ、奥州三名湯の一つに数えられる秋保温泉がある宮城県仙台市太白区秋保町に、「勝負の神」と称される秋保神社あきうじんじゃが鎮座しています。

創建は大同3(808)年に坂上田村麻呂が蝦夷平定の際、この地に熊野神社を祀ったことに始まると伝わります。このときの熊野神社は、現在も境内に摂社としてお祀りされています。

室町時代には、深谷大曲城主の永井晴信に攻められ、最上領に流浪していた平盛房(秋保氏の祖)が、諏訪大社(長野県諏訪市)に居城と領地奪回を祈願したところ、居城と領地を奪回することができたことから、諏訪神社を勧請し、以降「戦の神」と崇敬されるようになりました。

江戸時代には仙台藩からの崇敬も篤く、伊達家の永久祈祷を任されるようになります。その後、明治に入り、明治42(1909)年には明治天皇の勅令により秋保5ヵ村の7つの神社を合祀し、社号を「秋保神社」と改め今日に至ります。

境内にはたくさんの奉納された「勝負の神」のぼりが掲げられています。宮城県内だけではなく、県外からの奉納者の名前も多く、プロスポーツチームの奉納したのぼりもあり、信仰の篤さを伺い知れます。

社殿向かって左手に境内社がお祀りされています。

御朱印は社務所でいただきます。奇数月と偶数月で御朱印が変わるようです。オリジナルの御朱印帳もあります。

他の御朱印については秋保神社さんのホームページからご覧ください。

【所在地】宮城県仙台市太白区秋保町長袋字清水久保北22

【御祭神】建御名方命ほか8柱

【御朱印】あり(初穂料300円)

【駐車場】あり

神社

Posted by きだ